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保健師お仕事徹底ガイド!働き方や働ける場所、資格について解説

キャリア保健師産業保健師になるには転職
保健師の資格は、看護師国家資格を取得していて、文部科学省の指定する学校(短期大学、大学、大学院、専修学校)、もしくは厚生労働大臣の指定する保健師養成学校で1年以上の過程を修了したのち保健師国家試験に合格して得られる国家資格です。保健師は、保健所に勤務しているという程度しか知られてなく、仕事内容を理解している方は少ないようです。ところが、保健師として勤務できる職場は数多くあるのです。普段ほとんど接することのない保健師とは、どのような仕事を行っているのでしょうか?保健師の仕事内容や、保健師の資格について、職場の探し方についてもご紹介していきます。

保健師は、健康維持&予防のプロ!

普段の生活ではほとんどなじみのない保健師は、どんな役割を持っているのでしょう。

保健師の定義

保健師は、保健師助産師看護師法という法律の中で、 「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」(第二条) 引用:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/s0428-7f.html とされている、地域や地域で生活する人々を対象にした看護職で「地域看護」とも言います。看護師の勉強をしてからでないと保健師国家試験の受験資格を得られないため、資格取得への道のりには多くの時間がかかります。

身近な保健所勤務の保健師

保健師は看護職とはいえ医療に直接関わることは少なく、保健師の業務は、病気の予防や健康管理を行うこと。身近なところで保健師の仕事を伺えるのは、保健所で行われている乳幼児の定期検診、妊産婦や高齢者の健康相談ですが、ほかにも活躍できる職場は数多くあります。

保健師の3つの働き方と、働く場所

行政保健師

働く場所:保健所や保健センターなど

都道府県市区町村の保健所や保健センター、児童家庭課、高齢者福祉課、国民健康保険部などの行政機関で、地域住民の身近な保健サービスを実施します。事務的な業務を行ったり、先にご紹介したように定期検診や健康相談など、地域住民と直接関わるシーンもあります。 平成28年の看護協会の調査では、保健師の資格保持者の約60%を占めている働き方です。

行政保健師になるには?

「公務員採用試験」に合格する ハローワークや市町村の求人募集を探す。

行政保健師として働くメリットなど

採用試験後は、都道府県や市区町村の職員・公務員として働くため勤務先にもよるが、休日や勤務時間が一定しており、残業がある場合でもごく少ない場合が多い。

産業保健師

働く場所:民間企業や団体など

民間企業や団体に勤務し、従業員の健康を担う業務を受け持ちます。オフィスや施設、工場などの企業内に設けられた“保健室”や“医務室”等と呼ばれる場所で健康診断や健康指導の実施、職場の過重労働対策、怪我や病気の治療や対応などを行います。1企業に1人体制のところが多く、求人はごく少ないため、競争率が高めです。カウンセラーなどの資格を持っていることや、データなどをまとめる時に使うエクセルなどのツールを使いこなせることが、強みになるでしょう。

産業保健師になるには?

求人募集を探す

産業保健師として働くメリットやデメリットなど

・雇用形態、勤務時間、給与、福利厚生などは勤務する企業による。 ・健康診断などの繁忙期はあるものの、休日は勤務先企業に準ずるため、土日祝日は休みのことが多い。

養護教諭(学校保健師)

働く場所:学校

養護教諭として働くには免許が必要です。道徳や保健の授業を受けもつ保健教育に携わり、けがや病気の応急処置など、保健管理・組織活動を通じ、児童生徒や教職員の健康保持・促進を行います。学校には養護教諭が1人という場合が多いため、平日の休みは取りにくいですが、学校の中で重要な役割を担うため、やりがいは大きく感じられるでしょう。学校保健師は、学校に設けられた保健室で生徒のけがや病気の応急処置を行たり、病気やけがを予防する取り組みなどをします。

養護教諭になるには?

保健師資格を持つ者が養護教諭養成施設で半年以上学ぶか大学の養護教諭養成課程を学び必要単位を習得し卒業すると養護教諭一種免許状を取得でき、養護教諭として勤められる。 養護教諭二種免許は、短大の養護教諭養成課程を学ぶことで得られる免許。免許取得後は一種免許同様、採用試験に受かることで養護教諭として勤務できる。なお、一種でも二種でも、養護教諭としての仕事内容は変わらない。

養護教諭として働くメリットやデメリットなど

・公立学校の教員は、各都道府県の条例によって勤務時間や休日が定められている。(一般的に月~金曜日1日8時間45分勤務) ・体調不良や相談で訪れる生徒の対応が常にある中で事務仕事も並行して行うため、定時にあがれないこともある。

保健師の職場いろいろ

保健師の勤務先としては、市町村の行政機関や都道府県の保健所、各地域の学校、一般企業が主な場所でしたが、このほかにも活動の場所は幅広くあります。

・病院や診療所

地域にある病院や診療所に勤務することもできます。患者への生活指導や退院指導、保健指導などを行います。病院によっては看護師業務と並行して行うこともあります。

・訪問看護ステーション

訪問看護ステーションとは、自宅療養している方に訪問サービスを提供する機関です。保健師は医師の指導のもと、療養している方の自宅を訪問し、医療的処置をしたり療養中の相談を受けたりします。 

・介護保健施設

要介護認定を受けた方が利用できる居住型の介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3施設)で、利用者の健康相談や指導、施設内の衛生管理などを行います。

保健師になる最短の方法は、看護師国家資格の取得

保健師国家試験を受けるためには看護師国家資格を取得している必要があります。看護師国家試験の受験資格のみ取得している場合は、さらに大学や保健師養成所において1年以上の教育課程を修了することで、保健師国家試験の受験資格が得られます。 【保健師国家試験】に無事合格すると、保健師国家資格を取得できます。保健師国家試験の試験内容は、公衆衛生看護学、疫学・保健統計、保健福祉行政論の3科目。平成30年の合格率は約84%となっています。 参考:厚生労働省 第104回保健師国家試験合格者数https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken03_04_05/about.html ▼保健師の資格についてはこちらの記事も詳しく紹介しています 保健師の資格を取るには?看護師からのキャリアチェンジを目指す人必見 保健師の仕事はどのように探す?

求人サイト

求人サイトは更新がスピーディなので、こまめにチェックすると条件に合う職に出会える確率は高いです。しかし、一般職などの求人の中から保健師の仕事を探すのは至難の業。看護職に絞って探せるサイトを利用するとよいでしょう。希望の職業や勤務地、福利厚生などを登録することで、該当する求人をいち早く知らせてくれたり、役立つ情報を教えてくれたりなどのメリットがあることも。

派遣会社のサイト

保健師のように求人数の少ない職業は、一旦派遣で勤務後、継続雇用を狙うという方法もあります。求人情報に「紹介予定派遣」と入っている求人を探しましょう。 登録することで希望する職業のお知らせが届くサービスや、希望の仕事に就くまで担当者がついて相談にのってくれるサービスを受けられるサイトもあります。

ハローワーク

希望の職業等を登録することで、求人のある仕事先を紹介してくれる公的機関。公的機関の求人だけでなく一般企業の求人も豊富に登録されており、インターネットで情報を閲覧することもできます。新着求人の更新は遅れることがあるので、近くのハローワークに足を運んでみるとよいでしょう。ハローワーク内では、対面で相談にのってくれるサービスも無料で受けられます。 ▼保健師の求人や転職についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。 保健師の求人を探すならここ!おすすめの転職サイトを紹介! 保健師の転職あれこれ!働く場所や探し方徹底紹介

まとめ

保健師の仕事内容は多岐にわたりますが勤務時間や休日が一定しているためか一度定職に就くと長期に勤めあげる方が多いようです。個人個人に接するのはもちろん地域や企業や学校を俯瞰した視点からも健康について考えるので、多くのかたに貢献している実感を得られ、やりがいを感じられることでしょう。

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